2009年 12月 23日
英語って・・・・ |
やっぱり話せないよりは話せた方がいいのでは、という気がする。
いつも通り我々のギョーカイ(band屋)に限定した ”料簡の狭さ” は見逃していただくとして・・・・・
普通内外のジャズフェス等で外国人プレイヤーと一緒になった場合、彼らがフランス人であろうとオランダ人であろうとイタリア人・・・・・何人であろうと飛び交う言語は99%英語である。
ただ、世界共通言語と言ってもよい ”音楽” でやりとりするのだから実は曲名とかテムポ、あとは誰がテーマ吹くか?ぐらいの単語(固有名詞)だけでコミュニケイト出来たりするし、曲のkeyに至っては魚河岸さながら指の形だけで通じてしまうので
ネイティヴスピーカーの様なきれいな発音
同時通訳の様な正確な聴き取り能力
英文科学生並の語彙力
・・・・・等々は多分そんなに必要ではない、はずだ。
まあスタンダードナンバーならその歌詞も分かっていた方が何かと良いかもしれないし、特に押韻については深く知ると面白い事がたくさんある。しかしこれとて映画Round Midnightで主人公デイル・ターナー(演ずるはDexter Gordon)が言った言葉=歌詞が分からないから演奏できない、のような事はないと思う。
じゃあ何で少しは喋れた方がイイのか?
仕事のコントラクト(契約書)が読める、とか女の子を口説ける、とか以外で大事なのは・・・・
喋り方と演奏のスムースさはリンクしているという事実。
楽器の演奏はより習熟してくるとそれはどんどんその人の ”喋り口” にシンクロしてゆく。
ここで、何の変哲も無い事だが、如何に普通に喋れる事が難しいのかがよく分かってくるのだ。
僕らがアチラ(本場?)の演奏を聴いて『流石だなあ』と思うのは彼らが英語を母国語にしているから・・・・
あまり英語英語と崇拝するのもシャクだけどジャズは made in America だからしょうがないだろう。
僕はサッチモそっくりにラッパを吹いたりJ・クルーパそっくりにタイコ叩いたりする事よりも普段の語り口がネイティヴに近い事の方が素晴らしいし、また困難な事だと思う。
・・・・・・・・それほど日本語というのは "フラットな” 言語なのだ。
ここ何年か、楽器の練習と同じくらいにこの英語らしさ(イントネーションやニュアンス)の体得に腐心している。
それは普通のニュースや映画のセリフの方が結構参考になる、決して細かい意味など追っかけずに大まかな抑揚、とか表情の付け方を追いかけるだけでよいのだ。
決して大袈裟な ”芝居がかった” 表現だけが英語らしさではない。
by slapper1107
| 2009-12-23 02:00
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