2010年 02月 23日
怪我の功名 |
きょうはオーディオの小ネタにて失礼をば・・・・・。
アナログ・オーディオ、つまりレコード(LP)再生をやっていらっしゃる方なら覚えがあるだろう。
ハムノイズ
ブゥーン、とかジィー、とか。
普通に再生している時は気にならないレヴェルでも、僕などはシステム全体を ”ドンシャリ” にチューニングした上音量もある程度上げているのでこいつらが一旦気になりだすともうきりが無い。
またクラシック愛好家の方でも曲内のピアニシモ部分や室内楽等のソフトではとても神経質になるのではないだろうか?
これらのハムノイズ、アンプ類のトラブル(発振)は別としてその殆どは ”アースライン” 関係に原因がある。
曰く、アースがうまく落ちていない、とかループしているとか・・・・・。
僕もそれらの詳細なところは良く把握していないが、いつも静電気の増える冬場この問題に頭を悩ませている。
今年もここ数日 ”ジィー” という5kHz辺りのノイズがどうしても気になってしょうがなかった。
いつもならアース線の取り回しを変えたり、プレイヤーの足(金属部分)を触っただけで!!直ったりする(この場合は静電気だろう)のが今回は駄目。
万策尽き果てた、という時ふと閃いた。
トランスをかませてみよう
使っていないMC昇圧トランス
DENONの安いやつ
これをフォノイコのあと、プリアンプ前段に組み込んでみた
カートリッジ~フォノイコからのアースラインをこのトランスに繋げてみる、
そしてトランスから出ているアースラインを何箇所か(パワーアンプ3種類・別系統のプリアンプetc)に分けて繋ぎかえて効果を比較してみた。
その結果意外にも何処にも繋げないopen状態が最良。
こんな事もあるんだなぁ、と首を傾げつつ ”一件落着”。
このトランス、本来は1:1のライントランスがベストなんだろうけど今回は苦し紛れのMCトランス。
僕の場合普段聴くステレオLPではMM、それも高出力の物を使用しているのでこのライン上にさらに昇圧トランスが入る事によるプリアンプでのクリップ(入力オーバー)が心配であった。
本来ノイズ取り目的で挿入したのに音質を損ねては本末転倒、と危惧したが杞憂であった。
全体のゲインが上がったせいなのか?音に力感が漲る(・・・気が?)。
プリのヴォリュームは何目盛か下げる結果となったが、『入力系では出来るだけ高ゲイン』という僕のポリシーには沿っているのだから結果オーライという事でよしとするか。
今回の顛末、毎度ながらの怪我の功名は当社比での事なのであしからず。
良い子のみんなはマネしないでね(はあと)。
by slapper1107
| 2010-02-23 10:58
| オーディオ