2010年 04月 08日
スピーカーに対する考え方 |
よく、音の入り口・出口・・・・という言い方をする。
どんなに凝った入力機器(CD/LPプレイヤーやTapeデッキ)だろうがPCでながら聴きだろうが、音が実際出てくるのはスピーカーであり、オーディオマニアとかではなくてもこの ”出口” については少しは気にかけたいもの。
携帯電話やi-Pod,ウォークマン等最近は音楽をヘッドフォンで聴くのが当たり前。
他人を気にせず音量も自由に自分の好きな音楽が何処ででも聴ける・・・・いい事ずくめだ、そして最近では本格的な造りのヘッドフォンも増えてきていてリスニング環境に不満を持つマニアの人達も力を入れているそうだ。
発音体であるドライヴァーが鼓膜の最短距離にある状態(=ヘッドフォンの事です)だと、たしかに普通のスピーカーに対する 部屋の影響 、つまり定在波とか音の回り込み・共振・位相の問題を回避できる。
しかし僕は常に釈然とはしない気持ちではいる。
生演奏がそうであるようにオーディオ再生も 空気を介して音楽を聴きたい のである。
すべからく楽器の音は空気を介して聴衆の耳に届くわけで、ライン録りされたベースの ”重低音” や可聴域すれすれのシンセサイザーによる発振音を この世に存在しない音だと、認めたくないのと同じ理由なのだ。
さて
ここからがスピーカーの話。
レコーディングスタジオにあるモニター(検聴用)スピーカーには大概 ”ラージモニター” と呼ばれる大規模な物と ”スモールモニター” なる小さめな(そしてそのほとんどがフルレンジ)物の二種が装備されている。
これは制作現場においても、ニアフィールド(近接)聴取で細かい音楽的ニュアンスをチェックしようというのと大きなスピーカーによる大音量再生で 音圧等物理的要素をチェックしようという相反する目的を果たすためなのだが、これは一般家庭での音楽(オーディオ)マニアにもそっくりあてはまる。
僕などもそうだが、8インチ程度の良質なフルレンジスピーカーさえあればこいつをニアフィールドで聴いている分には十分ではなくともそこそこは満足できる・・・・・
しかし時として(大音量出せるかはともかく)大きなシステム(フルレンジではない)で最低でも3~4mくらいの距離をおいて ”空気を介した” 再生をしたい、という欲求が湧いてくる。
しかしフルレンジ一発では済まなくなるのが必定・・・・・
そこで皆さんの苦労が始まるのだ、マルチウェイ・マルチアンプ・サラウントetc・・・・。
まあ ”泥沼” は ”泥沼” なりに面白かったりもするわけで、
明日のエントリーで恥ずかしながら少しご紹介をば。
by slapper1107
| 2010-04-08 00:19
| オーディオ