2010年 09月 18日
病院から |
『意識が戻った!!!』
・・・・・僕の問いかけに彼女ははっきりと目を開けて頷いた。
僕は何故かその時、いきなり猛然と空腹感をおぼえた・・・・・。
(丸一日近くほとんど何も食ってなかったからな)
僕の wife が銀座の仕事場で倒れたのが16日の午後、僕が滝野川会館で最後のリハをやっている最中だった。
急性大動脈瘤
現在ではもうそんなに珍しい病名では無いが、場所が心臓近く放置すれば48時間以内にほぼ100%死に至るという。
たった一本の電話で天国から地獄へ・・・・・
TVや映画ではお馴染みのシーンだがまさかこの自分がこんな目に遭うなんて。
ローリング20'オケ本番前の高揚した気持ちに一気に冷水を浴びせかけられたかのよう・・・・・
僕が到着後10枚程 “同意書" にサインするやいなや八時間とも十時間ともいわれる手術が始まった。
長引きますから、と仮眠用の枕と毛布を病院が出してくれたが眠れる訳もなく・・・・・・,
こんな中僕からの知らせを聞いた彼女の親友夫妻と義兄が駆けつけてくれる。
これは本当に有り難く、救われた。
無言でただただ待合個室の壁を見ているだけのなんと不安で辛い事か!!!!
五時間程経って 午前2時半頃、
予想以上に早く手術終了の知らせが入る。(意外と血管損傷が軽度だったのだそうだ)
ホッとしてこの日は眠りに就いたのだったが、麻酔(全身)の醒める十七日の早朝又もや担当医の先生から連絡が入り・・・・・
全身の痙攣が数度起り安全を期して再度強めの鎮静剤を打ったとの事。
そして
通常よりも24時間長く昏睡した彼女がようやく今朝 “目覚めて” くれた、と言う訳だ。
手術直前まだ意識があった時テキパキと仕事関係の連絡を僕に託した彼女の気丈さが未だに忘れられないが、再び現場に戻れる日は来るのだろうか?
喜び半分不安半分といったところだが現実にはあと数日はICU(集中治療室)に入ったまま、まだまだ本当にホッと出来る日は来ない。
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by slapper1107
| 2010-09-18 16:42