2010年 11月 18日
“乱入” 考 |
『乱入』
物騒な言葉だが、これは元々プロレス業界で言われ始めた?言葉で
・・・・部外者である第三者が試合に介入しその試合をぶち壊し、にしてしまう行為。しかし決してパプニングではなく次の試合への伏線作りも含めて事前に計画された物がほとんどである・・・・・・
もちろん余り良い意味で使われてはいないが、最近のプロレス界でのストーリー(米国では flagとかjob とも言う)構成には欠かせない一種 必要悪 の様な捉え方をされている。
さて
この 『乱入』という言葉は我が音楽界、といっても9割がたジャズ界でひんぱんに使われるのだ。
日本語では 『飛び入り』英語では 『sit in』、と言い換えれば分かりやすいかもしれない。
僕は僅かここ一週間程でこの 『乱入』を それぞれ
『したり』
『されたり』
『させたり』
したw。
まあこの 『乱入』行為もプロレスでのそれのようにネガティヴな感じでは無く、我々的には 『サプライズゲスト』みたいに一種微笑ましい事という生暖かい受け止め方の方が一般的かと思う。
しかし
風呂には温度、物には限度という物があって、
この 『乱入』もTPOをわきまえなかったりKYだったりすると色々マズい事にもなったりなんかするのである。
注意すべきは我々演奏者達の間だけで 『乱入』した、された、させた……と面白がってばかりではいけない、という事。
忘れてはいけないのは
一円でもチャージやチケット代を払っていただいたお客さんの存在だ。
A,B,C という面子の出演者プログラム目当てで聴きに来たのに関係無いDという奏者が居たらそりゃあ『話が違う!』と文句を言う方も居るだろう、時として。
我々演奏者は自分がいいプレイをすれば良いだけでは無く、本当はこの辺りの 『事情』まで考慮に入れておかなくてはならないのだと痛切に思う。
それは 『乱入』する側の人の上手い下手を言っているのでは無く、果たしてこのA,B,C という組み合わせにこのDという人は本当に合っている(音楽的に)のどうか? ・・・・そこまで気にしなくては駄目、という事だ。
実は
先の新宿トラッド祭で一件この種のクレームがついた、しかも演奏中にだ。
僕は、今頃になって自分が 『された』のはともかく『したり』 『させたり』した事が本当に大丈夫だったのかとても気にかけている。
事前の 『乱入予告』など無くてもいきなり行ってお客も共演者も喜ぶ、というのが正しい 『乱入』作法なんだろうな、きっと。
【どうでもよろしぃけどあんさん、きょうはぎょおさん『』がおますなあ………】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【広告】
by slapper1107
| 2010-11-18 00:49
| ライブ・現場から