2010年 12月 17日
Love you madly |
エドワード・ケネディ・エリントン。
お洒落で、偉丈夫でちょっと饒舌家。
間違いなく20世紀を象徴する音楽家のうちの1人であろう。
(あとはストラビンスキーとかビートルズだっけ?)
そのスケールの大きな作編曲が際立つがピアニストとしての腕前もなかなかだ。
ジャズ史的にはJ・Pジョンソンとセロニアス・モンクを結びつける存在だが、なにより全体重が乗ったような圧倒的タッチが凄い。
(R・ブラウンとのデュエット作はしばしオーディオチェック用に使われているほどだ)
JAZZ喫茶での人気盤、オールスターキャストピアノトリオの♫マネージャングルを僕はあまり買わない。
緊張感だけが目立って寛ぎに欠けるからだが、それならもっと以前にいつもの手兵(A・ベルやS・ウッドヤード達)と組んだ普段着の演奏の方が何倍か良い。
エリントンのピアノを聴けば彼の特殊?な編曲手法、つまり異様とも言える “超” クローズドヴォイシング……は鍵盤上を駆け巡る彼の十本の指をそのままオーケストラパートに移し替えたものである事がよく判る。(特にリードセクションでのハリー・カーネイによる低音部の動き=半音でぶつかる事などものともしない、というかわざとそうして不協和を生み出している)
二郎とはラーメンに非ず、『二郎』という食べ物である。
エリントンはジャズに非ず、『エリントンミュージック』という音楽である。
・・・・・・深い。
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by slapper1107
| 2010-12-17 00:26
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