2012年 01月 31日
ブロガーの先駆 |
『荷風日歴』上下。
昨日NHK-BSで山田風太郎の膨大な日記をやっていた(再放送)。
〝日記〝 といえばこれだな、と棚から引っ張り出し暫し読みふける。
荷風、といえば1917年から亡くなる前日!(1959年)まで書き綴った
『断腸亭日乗』
というこれまた膨大な日記が有名だが、
この〜日歴はちょうど太平洋戦時下昭和16年から昭和19年いっぱいまで集めた抄録となっている。
かかる時局下でも荷風センセイ、せっせと浅草や時として玉ノ井の粋な場所にも足繁く通い、随分反戦的というか厭戦的な事も書いていた。
だから実際に出版されたのは戦後になってから、
僕が手にしているのは1947刊行の初版本(扶桑書房)、それこそオリジナル盤だ。
これもレコードと同じで
終戦間もない頃だから紙質も悪いのだけど簡素だが味わいのある装丁が往時を偲ばせる。(何時どうして入手したのかは覚えてないがw)
そしてこの日記には食事の記述も多く、
百鬼園センセイや緑波氏、そして池波正太郎師に至るまで
凡そ【食い物ネタ】がでてくる日記物が僕は好きだ。
さしずめ今時なら、
散歩の合間に食い物屋や遊廓の写真もパチパチやりながら美味いの不味いの感想を一言二言・・・・・
“更新” も煩雑っぽいから
ブログ断腸亭
とでもやってアクセス数も凄い事になってたかもしれない。
余計な一言、も多そうだから時々 “炎上” したりして・・・・
楽しい想像は尽きない。
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by slapper1107
| 2012-01-31 00:13
| 本・読書