2012年 02月 14日
‘Fats’は犬が好き? |
トーマス “ファッツ” ウォーラー。
そのコミカルな風貌や演奏ぶりからか、日本での評価は不当なくらいに低い。
しかし、
彼の手による曲の多くは今でもなお我々の主要レパートリーの一角を占め、そして何よりもそのピアノスタイル(ストライド奏法)はC・ベイシーやR・サットンらに受け継がれトラディショナルジャズ界に連なる “頂き” のうち、明らかなひとつをなしている。
紛れもない “巨人” の一人であろう。
彼のレコードにはいつも …and his rhythm、と簡単に記されている事が多いのだがこの連中がこれまた “手練 (てだれ)” 揃い、ジーン・セドリック(cl/sax)やアル・ケイシー(g)等僕には彼等サイドメンの演奏ぶりも大きな楽しみになっている。
これだけ影響力の大きかったファッツ、現在のプレイヤーにも勿論継承者が多いのだが僕が思うに最も影響が大きかったのは意外にもピアニストではなくギタリストのこのひと・・・・
そう、マーティ・グロス。
音を聴けば直ぐに分かるが、ギターではなくそのヴォーカルスタイルというか語り口が本人以上に本人くさい。
表面上の楽器奏法ではなく、もっと総合的な表現全体が伝承された数少ない例として貴重なケースではないだろうか?
(M・グロスに関してはここ
☞http://www.facebook.com/groups/112978028809814/
がとても参考になる)
ところで
ファッツが本当に犬好きだったかどうかは知らないが、
このジャケットを見る限りは多分そうだったのだろうと思う。
犬は飼い主に似る、と云うではないか…。
わん、わん。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー【広告】
by slapper1107
| 2012-02-14 00:14
| レコード