2012年 03月 07日
“時”のちから |
・・・・近所にあるお宅(兼作業場?)。
この鄙びた(失礼)佇まいが好きで何時も足を止めている。
築ウン百年なら本当の古民家、となるのだろうが
僕が惹かれるのは多分3~40年くらいであろう……これからvintageになろうかという“過程”の姿。
恐らくは新築で建てられて、同じ住み手が年月をかけて熟成させて来た感じ、とでも言おうか。
僕も二本ある楽器(コントラバス)のうち
一本は150年前のいわゆるold楽器だが他方は新作を購入し30年程かけてじっくりと“育てて”きた物。
vintage物の持つ絶対的な風合とか音色…
これはこれで本当に素晴らしい魅力だが、真っさらな個体を年月かけて自分色に仕上げていく悦びこそ何ものにも代え難い。
ここにきて
僕のこのセカンド楽器もやっと自分のイメージに近くなって来た。
(もう、“二軍”呼ばわりは止める)
ネットオークション全盛の今、ある程度お金を積めば既に完成(熟成)された物はたやすく手には入るだろう・・・・
しかし
ゼロから物を育てていく価値観も忘れたくないものである。
荒節にカビ付けして本枯れ節を作る、
この際そのカビの付け方次第でその鰹節の可能性は無数に拡がるのだと思う。
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by slapper1107
| 2012-03-07 01:18
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