2016年 05月 14日
原典 |
♪Royal garden blues /Original Dixieland Jazz Band
1921年ニューヨーク吹込み、もちろん旧吹込み(アコースティック録音)である。
この曲『ロイヤルガーデンブルース』はプロ/アマ関わらずおよそトラディショナルジャズを志す者なら何度も何度も演奏してきたし、これからもそうであろう“”定番曲“”である。
その初演(原典)とも言える演奏がこれ、 なのだが・・・・
細部の決め事とか(当然ながら)soloの中身とかが今我々がやっているのとかなり違うのに驚かされる。
一言で『古臭いなぁ……』としちゃうのは簡単な事だが、これとて当時のジャズシーン?では最先端の演奏だったのだ(確かに1917年のデビューw当時から比べたらこのODJBのスタイルもかなり洗練されてきている)。
面白いのはこのODJBの演奏も1960年代のマイルス(Sevensteps to heaven収録)の演奏も1980年代のブランフォードマーサリス(同タイトル)のそれも同じ楽曲なのだ‼️
ジャズの醍醐味はかくの如く、ある曲が様々な解釈で演奏出来る事に有る。
ただ忘れてはならないのは、
どんな風に料理するのもプレイヤーの自由だが、常に頭のどこかではその“原典“を置いてある事。
決してそれ(オリジナル)にとらわれる必要はない、しかしリスペクトは忘れてはならない……
我々が何時も肝に命じなくてはいけない事だ。
『規律ある自由』
1960年代半ば、最も左傾化してた頃のマイルスデイヴィスの言葉である。
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by slapper1107
| 2016-05-14 00:28
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