2017年 02月 25日
45年前、松江 |
ミュージックバードの番組収録中、眼前にある立派な真空管パワーアンプは僕にある事を思い出させていた。
高校生の頃。
サッカー少年だった僕もようやく音楽に目覚め(笑)、学校の帰りにはちょこちょこ喫茶店に出入りするようになっていた。
松江にあった“著名”jazz喫茶 Weather Reportの事は此処で何度も取り上げたが、
そこに通う前、別の一軒の喫茶店のお話・・・・・
お城(松江城)の近くに 香櫨亭 という小さなお店があった。
勿論jazz喫茶でもなんでもない・・・珈琲豆を売っていた普通の喫茶店だ。
ただ、
此処のマスターが(多分)セミプロ級のbass弾きで、別の喫茶店で時々ライブなんかをやっていたかな?
そんな感じだからそのお店の奥には真空管アンプ、多分LUXキットのがカウンター目の前に置いてあってジャズのLPばかりかかっていた。
・・・・薄暗い店内で仄かに光る橙色の灯。
僕は、音の良し悪し以前にまずこの『見た目』で管球アンプが好きになっていた。
その後大学入学で上京して、真っ先に学生生協でLUXのキット(勿論もっと安いモデル)を買って苦労して組み立てたっけ(⌒-⌒; )。
(考えてみたら当時はまだオーディオブームの残り火があったから生協でもこんなオーディオ機器を売っていたのだ)
そして一丁前のマニアになり真空管アンプも何台か代替わりしたが、この美しいOY出力トランスだけは手放さずに持っていたなあ。
帰省するたび顔を出していたこの喫茶店もその後弟さんに引き継がれたのだが、あの懐かしいアンプもレコードプレイヤーも姿を消していて、やがてお店も閉められていた。
今思えば、
その後の僕の人生はこの時決まっていたのかもしれない。
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by slapper1107
| 2017-02-25 00:06
| オーディオ