2017年 05月 26日
予定調和の是非 |
アドリブ(即興)が命なjazz、『予定調和』的な物は普通良くないという事になっている。
でも、
80年代のマイルスは必ず♪ジャンピエールでコンサートを〆ていたし
(ビル)エヴァンスは最後に♪ナーディスで全員にロングソロを回し
コルトレーンは♪インプレッションズの冒頭必ずJ・ギャリソンをフィーチュアさせた。
こうした事は
水戸黄門様(正確には助さんw)が20:48くらいに印籠を出したり
散々ボコられた力道山(古いねw)が最後に伝家の宝刀空手チョップを炸裂させる
のと基本的には変わらないのではないか?
卑近の話でも、お客様や主催者さん達がよく仰るのは『良く知ってる曲を演ってよ』という言葉・・・・・
やはり、
人間というのは意識的/無意識を問わず
自分の知っている事に対しては寛容
なのだ。
悪く言えばマンネリとかストックフレーズ(手癖)なのだろうけど、
こうした事柄は逆に言えば “様式美” とか “安定度” となるわけで。
O・ピータソンのライブ盤を数多く聴いていると、複数の曲でアドリブソロがほとんど同じだったりする。
だから、
こういう 『作り込む』『練り上げる』行為はあながち全否定されるような物でもないだろう・・・・というのが僕の見解です。
そして 上で ↑ 挙げた様にその事は大きな見地ならショウ全体の構成だし、ミクロな所ではアドリブソロの中身とかあらゆる場面で目にする事が出来るのだ。
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by slapper1107
| 2017-05-26 00:10
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