2009年 09月 18日
人種問題の根深さ |
米オバマ大統領がここにきて色々苦戦しているみたいだ。
就任時あれだけ高かった支持率も今では50%前後に落ち着きアフガン派兵への反対も一段と高まってきた。
気になるのは例の”健康保険問題”への強い逆風が実は”人種問題”の焼き直しではないか、という懸念。
サウスカロナイナあたりでは未だに”南軍政府?”の旗が公然と掲揚されている場所があると言う
ジャズ界での人種差別の話、本気で書けば大学の卒論3回分位の量になるけれど・・・・・。
さて、昨日のつづき(笑)。
カーネギーホール公演の成功でジャズ界のみならず音楽業界の”政権与党”となったグッドマン一党、
黒人白人の雇用機会均等をマニフェストにしていたかどうかは知らないがL・ハンプトンやT・ウイルソンといった黒人奏者をバンドに加えている。
今では当たり前のことだがこの時代(1930年代)ではやはり画期的であった。
この他にも彼(グッドマン)はC・ベイシーやD・エリントン人脈との濃密な交流、さらに”天才”ギター奏者C・クリスチャンの登用など積極的に黒人への門戸を開いているが実際のところは
『よくswingする奴だから雇っただけだよ』
・・・・これくらいが真相だろう。
僕は思う。
この当時、ミュージシャン仲間同士では周囲(レコード会社やプロモーター、そして何よりも聴衆)が考えているほどには”差別感”は少なかったのではないのか?
むしろこれより前の時代での『クリオールの純黒人?に対する異常な優越感』や後の時代での『ブラックパワー旋風や強い民族意識の目覚め』に比べたら最も”幸せな”(黒人にとっても白人にとっても)時代ではなかったか?
いずれにせよ”島国根性””単一民族”な我々には中々理解し難い問題だ。
by slapper1107
| 2009-09-18 09:35
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