2009年 11月 24日
襟を正して |
・・・という訳で(笑)SP盤、である。
いつも聴こう、聴こうと思っていてもなかなか実行できないのは、
1:あらかじめ蓄音機あるいはSP用カートリッジ(電気再生)を準備せねばならない
2:準備してわざわざ聴くのだから最低3~4時間は必要
3:集中して聴かねばならない(笑)ので、出来たら雨の日でしかも家人が外出不在時・・
かような過酷な条件下に聴くのであるからして自ずとその聴き方は ”居住いを正した” 物となる。
まあ冗談はさておき、実際78回転SP盤を聴く際には ”ながら聴き” など出来ない。
3分であっという間に盤が終わるのだからレコードの傍を離れるわけにもいかず、割れやすいシェラック盤の取り扱いはいつものLP盤とは比べ物にならぬ位の慎重さを要求されるのだ。
神聖なる ”アナログ儀式” ここに極まれり、といった感だがこれが楽しいんだ、また。(だから飽きもせずやってるんだが)
うちには卓上式蓄音機もあるんだが最近では専ら電気再生だ。
針(鉄針)の交換だけだとどうしても細かい音量調整が出来ないし、あと盤面磨耗に対する精神衛生上の問題も馬鹿には出来ない。(『身を粉にして働く』とはこの健気なSP盤達の事を言ってるのではないか、とさえ思う)
Denon針がイマイチ不調なので今日は O・テクニカのSP用カートリッジが登板(針圧は一円玉3枚足して6.5g
カッティングマシーンを真似してルーペで針先をチェックできるように・・・・・(格好だけです)
音の入り口のphono EQ
有名SPコレクターにして真空管アンプ制作者でもあるO西氏による自作、当初stereoだったが僕は片チャンずつmonoにして球を差し替えて遊んでいる。脇にあるのは同じく真空管式のDIボックス、これでインピーダンス整合させパワーアンプにダイレクトにつないでいる。
デンオン、テクニカとも比較的高出力なMC型なのでそのままEQアンプに送ってもよいのだがやはりある程度の昇圧を経た方が音に力が出る。
普通にトランスを使っていたが最近気に入って使ってるのが・・・・・
楽器用機材(またかよ!)、MXR社のmicro amp・・・・・バッテリー(DC9V)駆動なのでノイズ的に有利で音量微調整もきくのでプリアンプ不在が苦にならなくなった。
さて、音の出口はというと・・・・・
このあいだのアルテック(パンケーキ)はどちらかといえば50年代以降のLP初期盤用にしているので78回転の時には
これ。以前 ”エアチェック盤” エントリーでご紹介したマグナボックスのマグネチックスピーカー(1928年)。
もちろんニアフィールド聴き専用であまりヴォリュームも出せないが、ツボにはまると何ともいえない味を出すラッパだ。
(やはり音楽ソースと再生機器の時代整合性は大事だと思う)
ただ僕とて ”これ一本のフルレンジ再生で事足りる”、と言うほど図々しくは無い。
上も下も足してやらなくては、特にインストゥルメンタルジャズはしんどい。
高音には安物のfostex、一応ホーン型だがコンデンサでローカット
そして低音部には意外にも?テクニクス幻のホーン・・・・
これはやはり最近のエントリーで登場いただいた、あの木村陽一氏が松下時代に大きく関わられた製品SST-1、である。
今となってはもう時効だと思うので言うが、これは ”トラッドジャズ西の聖地” 大阪は梅田ニューサントリーフアイブのピアノの下で埃をかぶっていた逸物だ。PAモニターとして ”お役御免” になっていたところを木村さんに懇願して譲り受けてきたものだ。
こちらの低音スピーカーはスルーでそのまま、ただ倒立させてホーン開口部のみ床に向けてみた。
後ろから・・・・マグナボックスの金属ホーンはどうしても ”鳴く” ので見栄えは悪いがクッション材でデッドニング
正統派?マニアの方が見たら噴飯物であろうが(汗)、まがりなりにも ”3Wayオールホーン”システム、小音量ならボロを出さずにそこそこの音で鳴ってくれるのが嬉しい・・・・。
・・・・実はもう一系統SP用システムがあるのだが・・・・・、これはさらにジャンクで怪しさ満載なので公開はいつになるか・・・・・。
本日のtarot card:
「金貨のナイト」の正位置,よく働く人、責任感の強さ、信用できる、良い若者、よい能力を持つ、金銭問題、利殖や貯蓄、気前のよさ
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まだ好内容・・・・・・だんだん怖くなってきた(貧乏性なのね)
by slapper1107
| 2009-11-24 00:34
| オーディオ