2010年 06月 29日
”剥き出し” な音 |
先日久しぶりに ”蓄音機” を廻した。
『やっぱりいい音だなあ・・・・。』
それもそのはず、である。
昇圧トランスやプリアンプ、フォノEQ etc・・・・
一切余計な物無し、音溝をただ針がトレースするだけの 剥き出しな音。
蓄音機の音が最良なのは判っている。
しかし現実は 音量コントロールの問題(蓄音機では針の大きさや材質によってでしか調節不可)、鉄針に対する精神衛生上の問題(盤面が粉を吹く)等色々あって我々は ”電気再生” を余儀なくされるのだ。
『何とか電気でもチコンキみたく鳴んないかなぁ・・・・?』
『そうだ、EQやプリアンプを取っ払ってパワーアンプ直結はどないだ?』
いつもの如く ”馬鹿頭” が閃いた。
実は以前も一度このアイデアを実行に移したことがあったのだが、其の時はスピーカーがアルテックパンケーキ(755E)でやたら高域がうるさく直ぐに中止したのだった。(フォノEQをオフるという事は低域はともかく高域は大幅に上昇する事を意味する)
今回はスピーカーがより ”旧式”(1928年)のマグナヴォックス、もともとでしゃばる筈の高域なんか無いし。
・・・・思惑通り
スクラッチノイズは多少目立つ感じだが全体としては ”ヴェールを一枚剥いだ” 様な(陳腐な例えだこと)音となりまずはしめしめ。
(蓄音機の蓋を開けた時の感じ、と言えばよりわかり易いか?)
いける、となれば話は早い。
早速行動に移る・・・・。
ヴォリューム調整は必要なので
手許でさわれるよう今まで通り MXRの乾電池駆動(9V)のMicro-Ampを続投、
昇圧トランスを取っ払った代わりに5751(12X7 相当)単段のラインアンプをあてがい
このままパワーアンプ(6BQ5シングル)に ”直結” でもよかったが
AmpegのDIボックス(管球)をかました方が音の据わりも安定。
例によっての結果オーライ&ご都合主義なれど、まあまあの音で満足した(多分インピーダンス整合とかそういう関係なんだろうけどよくワカリマセン)。
LPでRIAAカーブ補正抜きでの再生は考えられないがSP(78回転盤)なら、スピーカーを選ぶとしてもノーEQというのは アリ、かもしれない。
未だに旧いレコードについてはEQカーブについても諸説あるようだし、ならばいっそ無しで・・・・という行きかたもいいんじゃないのかなあ?
”音が近くなる” と、
音量もそんなに上げずに済むし
良いことずくめである。
by slapper1107
| 2010-06-29 00:32
| オーディオ