2011年 08月 31日
電気再生 |
もちろん、SP盤(78回転レコード)のおハナシである。
この種のレコード再生は理想を言うのなら蓄音機によるものがbestだと、僕は思う。
しかし、
音量調節や鉄針に対する精神的アレルギー・・・といった諸々の理由でカートリッジ(当然SP専用)による電気再生が選択される場合が多い。
僕も蓄音機では勿論聴くが、こうした電気再生も並行して色々試行錯誤して来た。
上の ☝ 写真は蓄音機の二段スタック。
上の一台は通常の再生用、下のは電気再生用のスピーカーに転用した物。
見にくくて申し訳ないが、蓄音機のサウンドボックスにコンプレションドライヴァーを装着してこの蓄音機ホーンから出そうという算段。
SP盤の電気再生の場合、カートリッジ等の“入り口”もさることながら“出口” すなわちスピーカーの方にも拘ってみたい。
モノラル一発フルレンジ、コーン型よりはホーン型・・・
そしてこの【蓄音機ホーン】だとかなり蓄音機再生に近寄れた、と確信する。(盤によってはウーハーを足して多少の低音補正はしている)
さらにもう一歩近づく為に・・・・
プリアンプでのEQ補正にも着目してみた。
普通のRIAAカーブでもトーンコントロールを弄ってやればそこそこ聴ける音にはなる。
しかし
SP再生の場合、突き詰めれば数多くの再生特性(EQカーブ)が存在しそれぞれを追いかけるだけでも大変・・・・・
そこで逆に一切のEQ補正を一旦offってみた。
(写真のMacintosh C-8だと10個のスイッチで何千通りものカーブ設定が出来るのだがこれを全てdefeatに)
・・・つまりカートリッジ出力を昇圧後プリアンプのPHONOでは無くAUX端子に直結。
すると低音は野放しに出放題、高音はかなり強調されスクラッチノイズも厳しい感じにはなるが考え様によってはこれが蓄音機本来の “鳴り方” に1番近い。
トーンコントロールのお世話には若干なるが、このやり方が蓄音機に最も近い電気再生という事が分かった。
そうそう、
LP再生で活躍したチューブコンプは今回そう出番は無かった、
EQしてないSPレコードの “生音” はそれだけ濃厚だった。
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by slapper1107
| 2011-08-31 00:21
| オーディオ