2011年 09月 25日
硬派なEvans |
Bill Evans
ジャズはどうも…という方でもエヴァンスなら聴ける、というケースは多い(特に女性)。
その上品で優美さをたたえた演奏、確かに僕も大好きである。
この人のアルバムだと
やはり真っ先に挙げられるものは
例の ♫ワルツフォーデビィ や ♫枯葉 で知られるS・ラファーロ(b)P・モチアン(ds)とのトリオ、それもややマニアックなスタジオ盤よりヴィレッジヴァンガードでのライブ盤だろう。
このトリオ、確かにJAZZ史的には三者が対等に演奏を同時進行させてゆく型はそれまでのN・コール型/B・パウエル型トリオとは一線を画する。
しかし
あのラファーロだって本来は豪快な4beatランニングでグイグイ引っ張るタイプだし(M・ペイチの通称『踊り子』=ブロードウェイピットが代表作)、このエヴァンストリオだって聴くべきレコードは他にいくらでも有る。
エヴァンスの真骨頂はリリカルな演奏でなく
もっとごつごつしたハードボイルドなそれに在る、と思う。
左利きの所為と言われるその少々つんのめるような両手ブロックコード・・・
これを楽しむのに “インタープレイ” な設定は不要、オーソドックスな定型リズムこそ必要。
それにうってつけなのが ☝ 上記の作品。
とくにdsとの相性が最高・・・・・
モチアンでもコブでもディジョネットでもモレルでもラバーベラでも無い、エヴァンスにもっとも合うタイコはフィリージョーなのである。
Everybody digs a hard-core stuff.
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by slapper1107
| 2011-09-25 00:22
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