2011年 09月 26日
Bluesはこう弾け |
一昨日からグールド~パウエル~エヴァンズと続いたピアニスト達。
流れでもう一人だけ・・・。
ハンプトン・ホーズ、である。
無理矢理の“こじつけ” を言えば、
彼(ホーズ)は晩年、そのプレイスタイルを一変させこのエヴァンズに急接近した。
エレクトリックピアノも多用し、あまりの豹変ぶりに眉をひそめる向きもあったが僕はこれらを決して『晩節を汚す』ものだとは思っていない。
自分自身に正直なのは良い事だし、こんなbig-nameがそうするのは随分と勇気もいったのではないか?
楽器こそ違え、同じく晩年のA・ペッパーがコルトレーン色にべったり染まったのと似ている。
とはいえ
このH・ホーズの真骨頂はやはりblues表現だろう。
“稀代のblues弾き”と呼ばれ兵役で日本に居た際、渡米前の龝吉(敏子)さんにその極意を訊かれて『soul foodを毎食食べなさい』とケムに巻いた話は有名である。
もう一つこじつければ、
このレコードでbassを弾いているR・ミッチェル・・・
あのエヴァンストリオのヴァンガードセッションに客として居合わせたそうで後にインタビューでこう答えている。
『あの時S・ラファーロのベースは音が小さくて何を弾いているのか解らなかった、あんな凄い事をやってたんだと驚いたのはレコードを聴いてからだ・・・』
歴史なんてそんなものである。
余談だが、
このジャケットのホーズ
・・・・なんてカッコ良いのだろう。
昔のジャズメンの何とお洒落だったことか!
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by slapper1107
| 2011-09-26 00:02
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