2012年 02月 24日
旧吹き込み盤を電気再生する |
毎日ここを覗いてくれる方々からしばしば
『オーディオねたはちんぷんかんぷんでどうも・・・・』
と御指摘頂いている。
スミマセン、
今日もスルーしちゃって下さい・・・・・・・・。
78回転のSPレコードは1924年くらいを境い目にして旧(機械式/ラッパ式)吹込み盤と電気吹込み盤の大きく二種に分類される。
(蝋管式や縦振動式etcはここではとりあえず除外)
旧盤とは文字通り一切電気の力を借りずにメガホン状のもので収音した楽音をそのまま物理的振動として原盤に刻み込んでしまおう、という究極とも言えるダイレクトカッティング方式。
これに対して
電気吹込み盤は楽音を一旦マイクロフォンで録音しそれを増幅、電気信号に変換後カッティングする為SN比や周波数特性が飛躍的に向上した。
こういう制作過程もあり、僕は今まで旧吹込み盤は当然の如く蓄音機で~しかも盤によっては竹針なども用いて~再生してきた。
【ソフトとハードの時代整合性に配慮せよ】
という “鉄則” を遵守したいという気持ちも有ったし、無意識ながら
『これら旧盤はオーディオ的快感より史的価値を優先』
という気持ちも有った。
ところが
例の “1928年マグナボックス” 喇叭スピーカーを現代ソフトにもある程度対応させるべくブラッシュアップした結果をこれら旧吹込み盤で確認したいという気がおこり早速試してみた。
※ブラッシュアップ点
本体の励磁電圧を一割程度up
tube comp等を挿入し“音圧向上”
金属ホーンのダンピング強化で耐入力up
ツイーター、ウーハーを足してワイドレンジ化 等々…
さてその効果、だが
再生音量や周波数レンジが稼げた事により、
今まで潰れた様にしか聴こえなかったシンバルが明瞭になり低い方の音(tubaやバスドラム)も相当入っている事が分かったし、一部ながらokehやvictorの好状態盤なら音像の定位感(前後感)までが聴き取れる・・・・
さらに
カートリッジ出力はphonoEQに通さずダイレクトにプリアンプのAUX端子に突っ込んだ方がより蓄音機に近い感じ、となった。
これを蓄音機で聴こうとしたらやはりクレデンザやEMGクラスの大型機械が必要になるだろう。
・・・・という訳で
現在しまいこんだ旧盤たちを引っ張り出しては再チェック中である。
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by slapper1107
| 2012-02-24 00:36
| オーディオ