2014年 09月 11日
ロンカーターの音色 |
やれ『アンプ臭い』だの『不必要にサスティーンばかり気になる』だの『鼻づまり』....
と、なにかと揶揄される事の多い彼だが....
まだ “純・アコースティック”なマイルスクインテット時代のふくよかな音色は僕は好き。
1960年代終わりに “バーカスベリー”等のbass用pick-upが世に出た時、スタジオ録音で真っ先にこれを取り入れたのも彼(カーター)だった。
確かにこの頃の録音(Blue Note)を聴くと???な音色の物が多く、これだったらマイク録りの生音の方が良いのに....と思ったものだった。
ただ、彼はその後も研究を重ね
スタジオにライン録音に特化したプリアンプも持ち込んだり事後のトラックダウン時にも積極的な“音創り”をしたのだという。
上記の作品やEast Windレーベルでのグレイトジャズトリオ緒作の音色は積極的に
ライン録りを意識した
アンサンブルの中でも埋没しない“ヌケの良い”ベース音、だと評価できる。
具体的には、
ガット弦の生音とライン音をミックス、EQで中音域のエッジを効かせてコンプで粒を揃える........
生音原理主義者には噴飯ものwだが、こういう選択肢も僕はアリ、だと思うけど。
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by slapper1107
| 2014-09-11 00:03
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