2016年 05月 18日
ボーナストラックの是非 |
CDの時代になってまず驚いたのは75分超というその収録時間。
それまでのLPだとどんなに頑張っても片面で25分前後・・・・
そのまた前のSP時代から長尺の演奏は “面” を跨いで、というのが常識であった。
その容れ物の大きさを最大限活用すべく、既存タイトルでは復刻に際して各社とも『これでもか!』という感じでボーナストラックを入れる様になった。
当初、“”プラス ○○“” という表示を見てこりゃお得だわい…と小躍りしたものだったが、
所詮ボーナストラックとは 残り物、あまり福があった試しはない(ーー;)。
何かの曲の別テイクが続けて聴けた場合、耳タコだったsoloフレーズが違うので『オッ』とは思うのだがその喜びよりはそれまで慣れ親しんできた曲々の流れを分断された違和感の方が大きいかな?
この ↑ The ThreeのCDもプラス6なる表示に‼️‼️となったのだが、ダイレクトカッティング盤だったから何のことはない、全6曲丸ごとのセカンドテイクだったのだ。
中にはC・パーカーの♪チュニジアの夜のsolo冒頭だけを何テイクも繋げたFamous alto breaksという珍品もあったがこれはもう研究用としか言いようがない。
そして、最近話題になっているコレ。
CD1枚丸ごとボーナストラックみたいな物だが、
発掘盤としての考古学的価値は認めるが果たしてそんなに大騒ぎするほどの出来映えだろうか(スミマセン)?
この3人の演奏は、例の“お城のライブ盤” があれば十分ではないか?
(リハーサル的な習作、と言ったら言い過ぎか?)
没になったのは何かしら理由が有るわけで・・・・・
それを何でもかんでも・・・というのは
それこそ元も子もない、のである。
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by slapper1107
| 2016-05-18 00:03
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