2017年 01月 20日
ドスン、バタッ、ザーザーザー |
tp日野さんやご存知マイルスバンドでの演奏ぶりからは
outするハゲ・・・もとい、激しいジャズギタリスト……というイメージが強い。
しかしこの作品で聴ける様に、その本音はアーシーで脂っこい“南の”音を志向している。
ここではそんな彼のBlue Note時代の特にgrooveするアイテムばかりをコンパイルしたCDとなっている。
切実に思うが、ただヒット曲を並べただけの昔の“ベストアルバム”とは隔世の感が有るのだなあ・・・
つまりこのCDの聴きどころは、時系列に
J・ディジョネット→B・スチュアート→I・ムハマッド
という3人のドラマーを軸に聴き比べられる、という切り口だ。
そしてどうだったか?
前者2人とも素晴らしいドラマーで特にスチュアートのスネアワークはいつ聴いても惚れ惚れする。
しかし、
こと 『この手の』音楽では真打ちムハマッドの存在感が圧倒的だった。
多分、オカズ(fill in)が少なければ少ないほど〜そしてスネアロールが深ければ深いほど聴き手の“”血中スワンプ濃度“” は増加するのだろう(何曲も、まるであのLittle Feetみたく聴こえる瞬間が・・・)。
単にセカンドラインbeatとかストリートbeatと簡単に片付けられてない “何か” がそこには有った。
この豊潤なBNでの数年間を経て、彼ジョンスコはいよいよ Jam Band期に突入し最近ではブルーグラス方面へと・・・・まさに『ひとりアメリカ音楽史』を体現しつつあるのだ。
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by slapper1107
| 2017-01-20 00:05
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