2017年 01月 22日
イントロの職人 |
一般的にはその曲の最後の4小節なり8小節を弾く事が多く、またそれが一番分かり易い。
時々、key(調号)だけ合わせてただのリズムパターンだけ弾く人も居るがこれはイタダケない(ーー;)と僕は思う。(だって、それだったら違う曲でも同じイントロが“使い回される”わけで……怠慢だよねw)
そこで、
この人 デューク・ジョーダンである。
イントロ創りの名人と呼ばれ、中でもチャーリー・パーカーの♪Enbraceable Youでのそれが有名で原曲のメロディとは全く無関係なフレイズなのだが結果的にはその“”本編“”と付かず離れずのワンセットの様になっているのが凄い。
御本人も余程気に入っていたのだろう、このTRIO盤でも同曲で同じイントロを弾いている。
そもそも、イントロとはその曲のイメージを決める物〜それをたった数小節で作るのは容易ではない。
ヴァースと言って旧いスタンダード曲にはそれぞれ落語で云うところの『マクラ』みたいな部分も有るが、これだってその曲固有の物だしそもそもSP盤なんかの頃には曲の冒頭部でなく半ばで奏される事が多かった。
キース・ジャレットがよくやる延々たる後奏(カデンツァ)・・・・
これだって演奏が盛り上がった結果、流れとして出てきたのであってここで云々している前奏とはその意味合いは異なる。
長時間の即興演奏だけがジャズの醍醐味では無い、のである。
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by slapper1107
| 2017-01-22 00:03
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