2018年 06月 18日
『職能集団』MFSB |
“”Mother Father Sister Brother“” の略称、スケールが大き過ぎて何ともつかみどころが無い名前だが…………
フィラデルフィアを拠点に1970年代に大活躍したソウルミュージックの音楽集団。
同じ頃フュージョン音楽の興隆に伴い俄然注目を浴びたスタジオミュージシャン達。
スタッフとかジェントルソウツとか、それまで裏方として業界を支えてきた連中が一気に表舞台に登場することとなった。
(日本だとキャラメルママ→ティンパンアレイが有名かな?)
サッチモ〜パーカー〜マイルス〜コルトレーン…ひと握りの個人プレーでどんどんスタイルを変えてきたジャズ(極論だが)と比べたらこうした “チームプレー” というのがとても興味深く、一時彼等スタジオ職人関係のレコードを集めた事がある。
そして、このMFSBまで辿り着いたのだけど・・・・
僕のイメージだと
ハリウッドのスタッフミュージシャンみたいにとにかく楽器が上手くて譜面にも強くてスタジオからスタジオを次々渡り歩く……極めて個人事業主的なものだったが、彼等MFSBは違った。
あの有名なギャンブル&ハフというソングライターチームが居てその次にノーマン・ハリス(g)アール・ヤング(ds)等の実働部隊が楽曲を創りあげて行く…………
そして黒人音楽にとどまらずあらゆるジャンル/スタイルをものみ込んだスケールの大きさには圧倒される。
モータウンなんかもそうだが、こうした音楽産業としての一大プロジェクト❗️みたいなやり方はアメリカならではの物なんだなあ…と痛感させられるのであった。
余談だが、
ソウルミュージックオタクでも知られるベーシストのクリスチャンマクブライド、彼もフィリー出身だがJBはもちろんこういうレコードを幼少から聴いていたんだろうな、と思わずニヤリ😀。
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by slapper1107
| 2018-06-18 00:13
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