2019年 02月 07日
Steeple Chaseのデュークジョーダン |
静かなるピアニスト(喧嘩強かったらしいけどw )D・ジョーダン。
↑左上の♪フライト トゥ~のヒットによってデンマークはスティープルチェイスレーベルの看板となり、数多くの吹き込みを残したのだった。
やはりそのほとんどがピアノトリオ作品なんだけど、よくよくパーソネルを読めば色々興味深い点がいくつか…………。
ベース&ドラムスの組合せが
ペデルセン/ハート組
ヴィンディング/シグペン組
フリーゼン/フィリージョー!!組
ルンゴー/ハート組
…と、アメリカン&ヨーロピアンが絶妙に組み合わさっているのだ。
元々ジョーダンは幽玄かつ水墨画にも例えられる様なスタイルだから〝共演者〟の違いで生じる微妙な温度差/空気感の差違を味わうのが観賞の肝。
さて、そのなかでも僕が思うに最も寂寥感が高いのがこれ。
サムジョーンズ&アルフォスター、というアメリカンリズムなんだけど
それぞれの〝間〟を大切にしたプレイが品格すら生んでいる名演。
そして、聴いているうちに気が付いたのだが
この三名、
全てマイルスデイビスとの繋がりが有った❗
ジョーダンはパーカーのdialセッション
ジョーンズは例のキャノンボールの〝枯葉〟
フォスターはアガルタパンゲアからカムバックバンド
そしてそれは見事に40年代から80年代まで彼(マイルス)のキャリアを俯瞰してもいる。
まあ、『それがどうした…』レベルの話でしかないのだけど
そういう事に想いを馳せながら聴くのもまた一興😃。
そうそう、アメリカントリオをもう一枚。
これはW・リトルR・ヘインズを擁した来日盤なんだけど、Be Bopリアルタイム組なのでジョーダンも昔を思い出したのかいつになく〝熱い〟のが面白かった。
スティープルチェイスにはこれらトリオに加えてA・ファーマーやC・ベイカーといった管を乗っけたワンホーン作品も有るのでそちらもお薦め。
これらは彼(ジョーダン)の本分とも言うべき『伴奏型』ピアニストとしての魅力を存分に楽しめるはず。
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by slapper1107
| 2019-02-07 00:01
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