2019年 04月 15日
復帰後の勇姿 |
麻薬禍からの長いブランク後第一線に復帰したアートペッパーを最も暖かく迎えたのは日本のジャズファンだった・・・・というのはよく知られた話である。
これは彼のそんな勇姿をとらえた日本制作のレコード。
レコーディングだけでなくツアーやライブをこなした〝実働〟バンドとしては主にピアノのジョージケイブルス、ミルチョレビイブ ベースのトニーデュマス、ボブマグヌッセン ドラムのカールバーネット、ビリーヒギンズ等が挙げられるがこのレコードでのケイブルス~デュマス~ヒギンズ組が最もペッパーにはしっくりしていた様に思われる。
そして注目すべきはコレ❗
一曲だけだがクラリネットを吹いている事。
このレコードの制作にも関わっていたのがこの時JVCにおられた我が早大ニューオリのA野先輩で、常々『ペッパーにクラ吹かせたwのは俺❗』と仰っていた通りここで素晴らしいクラリネットが聴ける😃。
先輩ご自身が現役時代クラ吹きだったし、クラブの誰よりもレコード通であったからこそその熱意がペッパー(最初渋っていたらしい)をも動かしたのだろう。
この当時彼は50年代とはスタイルも変化しつつありかなり激しい演奏になっていたのだが、ことクラリネットとなると何だか寛ぎの有る音色でこれもクラリネットという楽器の持つ包容力なのだろうか?
そしてこれが端緒になったのか、ペッパーはその後スタジオ録音でも何曲かクラリネットを演奏したのだった。
〝後輩〟として、大変誇らしい思いです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
by slapper1107
| 2019-04-15 00:01
| レコード