
EASTWINDレーベルから、サックス
峰厚介さんのリーダー作。
1975年当時、世の中は『クロスオーバー』と呼ばれた新しい音楽一色であった。
そして日本人による意欲的作品も矢継ぎ早にリリースされ、当時僕はワクワクしながらこうした新譜(もちろんLPだ)を追っかけていった記憶がよみがえる。

一曲目、いきなり飛び出るオルガンの音❗️
すでにアガルタ/パンゲアの洗礼を受けていた僕はこれを聴くやいなや直ぐにあのマイルスが弾くヤマハコンボオルガンのぶっきらぼうなサウンドを思い浮かべていた。
『あー、これは今までのハモンドB3とは違う新しい音なんだ‼️』
だがしかし、未だ “引き出し” の中身が乏しかった僕は当時ここまでの感想止まり・・・・
今の耳で聴いたならこの音楽はマイルスよりも

これ、
ゲイリー・バーツのそれに直結していたのだと分かる。
もちろん彼(バーツ)もマイルスバンドを卒業したばかりでその音楽性はマイルスの引力圏にはあったのだが、エフェクトをかけた浮遊感溢れるソプラノサックスはこの頃(prestige末期のファンク/レアグルーブ期)突出した個性だった。
これらの類似性、決してただ真似をしたとかそんな事ではなく多分その当時の『時代の音』としての同時進行だったのだろう。
リアルタイムで聴いていたからこそ今改めて違う切り口で聴ける・・・
面白いから、この辺(70年代半ば)はもっと掘り下げたいと考えている。
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